フランスの東部、スイスの国境にほど近い山間のジュラ地方。
パリから6時間ほど離れたこの地は、昔から大自然に囲まれているため、家の中で仕事をする住民が多かったため、世界的にも職人が多い土地。
フランスの人間国宝にあたるMOF(国家最優秀職人章)の受章者も、ジュラ地方がフランスで一番だという。
LOUIS VUITTON、HERMES、Baccaratなどの創業者も、ジュラ地方の生まれである。
そんなジュラ地方に、アルボワという、人口3500人程の小さな町がある。
その町で117年、4代直系でショコラトリーを営んでいるのが、「イルサンジェー」一族。
■当主のみが自ら手作り。弟子がショコラに触れることもない。
一子相伝のショコラのレシピは、歴代の当主のみに伝わり、当主以外の者がショコラに触れることすらない。
イルサンジェーのショコラは全て、当主自らによる手作りが当たり前。
(※有名なショコラティエになると自ら工房に入りショコラを作ることはなく、全て弟子が作ったショコラを販売していることも多い)
そして、現当主の4代目エドワール・イルサンジェーは、フランスの人間国宝にあたるMOFを受章し、現在は人間国宝の審査員になっている、ショコラティエ界の重鎮。(下記写真内、イルサンジェーは左から3人目)
■1粒4日間かけて創るショコラ
重層構造を得意とする彼のショコラは、1層1日かけて創られる。
彼のショコラは、3層、4層などの構造もあるため、1粒を4日間かけて創ることも普通である。
手作業ゆえに時間をかけてつくるため、繊細な味わいに驚く者も多い。
■ファンが争奪戦を繰り広げる、世界では2箇所のみでしか買えない「幻のショコラ」
当主のみがショコラを創るため、製造量は極僅か。
そのため、これまでパリにも出店したこともなく、購入できるのはアルボワ本店と東京ブティックのみ。
東京で手に入る数量も限られているため、イルサンジェーの新作ショコラなどは、ブティックの会員の間でも争奪戦となることで有名。
そんな、希少なイルサンジェーのショコラを手に入れることができるのは、限られた人達だけ。
フランスの歴代のVIPも愛し、人間国宝が手作りしたショコラをそのまま味わうことができる貴重な体験を、この機会にぜひお楽しみください。